モノを売る空気を作る

何かモノを買うとき、その動機はなんやろうか、とよく考える。

それは、もちろん商売してるからこそやねんけど、なかなかその答えは見つけられるものではないし、逆にそれがわかれば、その全てがわかればみんなが大儲けである（笑）

モノを買うのは、「ただ必要やから」という理由ばかりではない。

実際使うことがなくともなんとなく必要かもと思ったり、値段が安かったり、逆に高いからこそスゴいに違いないと思ったり、友達と同じものが欲しくなったり、単純に衝動買いやったり・・・。

でも、それはどれも人間の心理から生まれるものであって、「欲しい」と思ってもらえるような「空気」を作ることが必要やと思う。

まあそんな言うほど簡単なことではないのやけどね、ディズニーランドとかまさにそうやよね。

僕は残念ながらあまり興味がないのやけど、行った人は、みんなあそこに行けばミッキーの耳つけれるねん！という。

正直、そのへんの道端でミッキーの耳つけてる大人はいないけど（そらそうやけど）、その場所のその空気がそうさせるねんな。

それは、実は耳が買いたいのやなくて、耳をつけて現実とは違う体験を買っている。本人はそんな深い意味はないのやけど、その「空気」を買っているってことやと。

そんな空気を生み出すのはほんとに難しい。

でも、こういう職についてるからには、夢とか空気とかそういう実態のないものを売れるようなお店を目指したいとは常常思ってる。

そこを超える日をめざして。

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